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少 年

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07/05

少 年



                       五井昌久


少年は空を愛していた

手もとどかぬ無限の高さ無限の広さ

その空の中に少年の心はいつも住んでいた

その青の色は少年の笑顔であり

その灰色は少年の泣き顔である

そして太陽は少年の父であり

月は少年の母であった



建ち並ぶ長屋の路地裏から

夕暮れはサンマを焼く臭いがする

地上の父は勤めから帰り

地上の母はカマドに火をたく

少年はその路地に立って

屋根と屋根の間から

倦かずに空をみつめていた



夕べの空にくりひろげられてゆく星の物語り

少年はその星たちの物語りを聞いていた

少年の魂にその星の一つがささやきかける

ーーー君が此の世界にいた時にねーーー

少年の中に次第に魂の昔が蘇ってきた

ーーーああ あの一番光る星の中に私が生きていた事があったっけーーー

あの偉大な歴史の中の聖者たちと

共に働いていた事があったのを

少年の魂ははじめてはっきり識ったのだが

地上の母の呼び声に

一瞬少年の魂は地界に還へり

多くの年月が過去として流れ去ってゆく間中

其の時の記憶は

魂の外に表れ出なかった



少年は青年となり壮年となってゆき

地上界の様々体験の中で

三界と云うものを認識し

それを超える事に精進した

地上の父母も兄弟も

すべての地上界の俗縁は

もはや彼の因縁生の波状である事も識った



或る夜の深い瞑想時

少年の日の魂の記憶を縁として

彼は一躍天界に昇った

真我と個我との一体化

ーー光明偏照ーー

遂に天地は彼の心の中で合体した

                           「ひびき」より抜粋







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